2.NIFE 使用方法

NIFE on MS-Excel版の使用方法

1. このサイトのダウンロードページで、NIFE.xlsm をダウンロードする。

2. MS-Excel で開く。

NIFE on MS-Excel版のチュートリアル

■動作環境

Microsoft® Excel® が動作する環境(動作確認はバージョン2013で行っています。)

この制御用ワークブックのファイル名は変更しないでください。

■使用方法

この制御用ワークブック(NIFE.xlsm)には制御用のプログラムが入っています。

(1)このワークブックを単体で使用することもできます。

(2)他のNIFE計算用ワークブックを開くと自動的に、この制御用ワークブックも開きます。

ワークブックを開くとき、セキュリティメッセージでは、「マクロを使用する」を選択してください。

もしくは、お使いのEXCELをマクロが使用できるように設定して、起動してください。

このなかにある4つのワークシート( WorkSpace と Config,Unit,Prefix )は、

NIFEの動作に必要ですので、名前を変更したり、削除したりしないでください。

このワークシート(使用方法)は、単なる説明ですから、不要ならば削除してください。

先頭のワークシート( 初期名 NIFE )が、NIFE動作の場です。

NIFEワークシートの名前は、自由に付け替えることができます。

複数のNIFEワークシートを持つことができます。

シートのA1セルに、「%NIFE%」と記すことで、NIFEワークシートとして動作します。


■最初の一歩

「習うより慣れろ」です。まず、NIFEの動作を眺めてみましょう。

NIFEワークシートの任意のセルに、

> a=100

と記入してみてください。NIFEが動作して、その下のセルに100と表示されます。

> a=100

100

次に、別のセルに

> b=5a+4

と記入してみてください。NIFEが動作して、5×a+4が計算されて、504と表示されます。

> b=5a+4

504

さらに、別のセルに

> a=30

と記入してみてください。NIFEが動作して、古いaの定義が削除されて、bの値は再計算されます。

> 100

100

> b=5a+4

154

> a=30

30


■定義式の入力 >に続けて、定義式を入力してください。

■定義式とは、「関数名=数式 ’コメント」です。

NIFEは、ワークシートの最左上のセル(A1)が「%NIFE%」であって、セルの内容の先頭文字が「>」のとき動作します。

先頭文字は、半角でも全角でも同様に動作します。

ちなみに、先頭文字が半角の「=」のときは、エクセル本体が数式とみなして計算してくれます。

先頭文字が「>」以外の場合は、NIFEは何の動作もしません。

通常のエクセルワークシートとして、何でもできます。


■数式の入力 >に続けて、数式を入力してください。

■数式とは、計算できる式です。四則演算と()もしくは{}のカッコ、関数名が使用できます。

現在、組み込み関数は使用できません。

演算子は、半角でも全角でも同様に動作します。

×と÷の代わりに、*と/ を使用することができます。

数学の式のように、掛け算と割り算の演算子が省略できます。

しかし、関数名は1文字と限らないので、abcは、a×b×cではなく、abcという一つの関数名です。

5aは、5×aです。

a b c は、a×b×cです。

y(y+4)は、y×(y+4)です。

a b c/d e f は、a×b×c÷d÷e÷f です。

a b c/d e*f g は、a×b×c÷d÷e×f×g です。

エクセル本来のセル参照や名前定義を参照するためには、参照の前に「_」をつけます。

C列61行目のセルを参照するなら、_C61

C行61列目のセルを絶対参照するなら、_$C$61

123

> _C61

123

> _$C$61

123

エクセル本来の式をそのまま使うときは、その部分を「_(」で始めて、「)」で終わります。

エクセルの組込関数を使うときは、組み込み関数名の前に「_」をつけてください。

> _sin(3.14)

0.001592653

> _(sin(2)^2+cos(2)^2)

1


■再定義式の入力 >に続けて、再定義式を入力してください。

■再定義式とは、「関数名==数式 ’コメント」です。

以前に同名の関数を定義していなければ、定義式の入力と同じ動作をします。

以前に同名の関数の定義があると、入力した場所ではなく、以前に定義したセルの定義を再定義します。

最初の一歩の例では、別な場所に同名の定義式をしたので、定義の位置が移動しています。

> 100

100

> b=5a+4

154

> a=30

30

ところが、この再定義式 a==30 を使うと、定義の位置(□)は移動しません。

> a=30

30

> b=5a+4

154

> a==30

ところが、この再定義式 a==30 を使うと、定義の位置(□)は移動しません。


■EnterKeyによる再実行

ワークシート上で、既に「>(入力文)」の書かれているセルにカーソルを移動して、

EntyeKeyを押すと、その文を再実行します。


■単位付き計算

足し算と引き算では、単位付きの計算をすることができます。

単位は、[ ]で囲んで記します。単位の定義と変換が行われます。

掛け算と割り算、そして累乗の計算をすると、単位の情報は消えます。

上の1番目の式で、x=100[m] と定義しています。

2番目の式では、x[km]は0.1[km]なので、0.1×5は、0.5になります。掛け算では単位は消えます。

3番目の式では、xは100[m]なので、100[m]×5[個]は、500になります。掛け算では単位は消えます。

4番目の式は、5と[の間に空白があります。100×5は500で、改めて[個]という単位を付けています。

5番目の式は、xだけで掛け算をしていないので、単位が残ります。


■このソフトは、現在、試作バージョンです。

現在、引数のある関数が使用できません。

現在、行列の計算と関数が使用できません。

現在、比例係数による単位変換しかできません。温度などの単位に対応していません。